支える音

昨日は、例によって、米蔵にお籠りしてました。

しらべの蔵

相方のハモニカ吹きマッキーとの練習ですが、その前にちょっと、ピアノについて語りたい。

3回目にして、ようやく、というか、バッハをきちんと弾いてみての感想です。

ピアノそのものが大きくないこと、場所が蔵サイズで小さいことから、とてもやわらかで優しい音がしているのは実感していました。
今回、9月にある自分のピアノ発表会で弾くバッハの楽譜を持ち込みました。
平均律第1集の最後のプレリュード。
とても美しい曲で、第1集の中では好き三本指に数えています。
左手低音部が川のように流れる上に、アルトとソプラノが絡み合うような右手が乗っかっています。
この、右手を二声で弾き分けるのがなかなか難しくて、またも半べそ期に突入しているのですが、こちらのベヒシュタインで弾くと、指の意図がすっと鍵盤に伝わるのがわかりました。
あ、つたない僅かな違いを拾ってくれている!(出せませんが一応録音もしており、自宅で確認したのでたぶん勘違いではないと思います。)
ベヒシュタインの特徴に、音の立ち上がりが早いことと減衰が短いことがあげられるそうですが、わたしが弾くバッハは、まさにそれをいちばん要求しているのではないかな、と感じます。
それだけに、ぼろがまったく隠せないわけで、弾けば弾いただけ悲しみ(笑)も襲ってくるのですが、それはそれで修業の足りなさを形にして示されているわけで、明日への糧になる、はずです。

さて、マッキーとは、さらに時の経った11月にデュオデビュー(笑)をめざしているわけで、すでに何度もライブをこなしているマッキーとの差は歴然。
が、マッキーはプロとセッションしてるので、シロートたまねぎのつたなさにはじゅうぶんな理解があります。
そのうえで、ポップスだったり歌謡曲だったり、いわゆるブルースハープっぽくない曲を演奏する相方として選んでもらったので、ここは一発奮起して、気持ちよーく吹いてもらう伴奏でありたい。

今はまだ、合わせることと、レパートリーを増やすことで手一杯です。
そもそも昔から、譜面なしでカラオケ伴奏するときに2度と同じに弾けない、という瞬間的記憶消去傾向があるため、練習しても前回と同じにはならない(笑)。
コード譜で追っかけていくんでいいんだろうか、ちゃんとおたまじゃくしに落としこんだほうがいいんじゃなかろうか、と自問自答しながらの合わせです。

それでも、マッキーが好きな曲を楽しく気持ちよく吹いてくれたら、わたしも楽しいし気持ちいい。
誰もが知ってる聞いたことのある曲を演奏するのはけっこう冒険ではありますが、おそらく場の雰囲気とか一体感は作れるんじゃないかなぁと思っています。



90歳のピアノ。
年齢を感じさせない。




『おまけ』
ここから現実的に(笑)。
練習場として最高の環境なのですが、ちっと値上がりしまして…。
そうそう贅沢もできないねー、と。
しかし!練習パックにはあと3人入場可能!
あたしたちとワリカンで、ベヒシュタイン弾いてみたい、とか、あたしたちと唄ってみたい、とか、マッキーと会いたい、とか、たまねぎと連弾してみたい、とか、がっつりお受けします。
経費節減!



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蛍を見る夜(写真追加)

昨年に引き続き、今年も紅さんのご案内で、高尾山の蛍を見に行ってきました。

京王線沿線のかたは、ポスターでご覧になってるかもしれません。高尾には蛍が自生、じゃないな、なんていうの?天然の蛍が飛ぶ水場があるのです。
場所は内緒。

夕方16時に集合。
でも、この時期いちばん日が長い。暮れるまでにはかなりの時間があります。
予報が雨だったこともあり、暗くなるまでの半分は庭園、後半は沢の自然を楽しみました。


高尾駒木野庭園

前回も前をとおってとても気になっていたところでしたので、天候の都合で急遽行けることになり、いちばん喜んだのはわたしかも。

美しくお手入れされたお庭と室内は、一瞬、タイムスリップしたような錯覚に陥ります。
広縁から眺める雨のお庭、心を落ち着けなくても、ふっと瞑想モードにはいれました。

玄関脇の池には、なんとモリアオガエル。



実は、最初に見つけたときはもう一匹いて、お取り込み中(笑)でした。
その奥には卵の泡もあり、順調に世代交代しているのがわかります。



水琴窟があったり、狸の掘った穴があったり、美しいだけでなくちょっと愉快なお庭でした。

 

1時間ほどのち、さらに奥へと歩を進めます。
よく整備された林道をとおっての沢歩き。(水の中ではありません、沢沿いの道歩きです。)
植物や水生生物を観察しながら歩くのは、ほんとうに楽しい。
自分もいきものである、ということを思い出させてくれます。目だけでなく、耳や鼻の感覚を使って、いきものの気配を感じとると、そこに生まれるわずかなコンタクトがとてもいとおしい。
虫だったり、鳥だったり、花だったり、水音だったり。
日常ではお目にかかれないものたちが、闖入者であるわたしたちを排除することなく、受け入れてくれてありがたいこと。

休憩して少し食べ物でお腹を黙らせ、いよいよ蛍を見に行きます。

川に沿って藪の道を行くと。

川面や葉隠れに、ぽぅっと浮かぶ黄色い小さいあかり。
ゆっくりと、点滅しています。
蛍だ!
(今回、見つけていちばんに声をあげたのはわたしでした、えっへん。)
はじめのうちは、じいっとしてその場で点滅しているだけですが、しばらくするとふわっと飛び始めます。
点滅しながら飛ぶので、軌跡を追っているつもりでも、思いがけないところまで移動していたり、見ていて飽きることがありません。

山ほど飛んでいるわけではないのですが、そのあたりに目をやるとぽうっと光る。移動するとまた別のがぽうっと光る。
そんなリズミカルな徒歩と点滅は、音楽で言うと、ウィスパー系のBossa のような。

そして、少し青みがかった黄色い光は、御霊さまを思わせます。
時々ぽろんと、目から何かがこぼれ落ちているのはわかっていました。

スマホでは蛍のあかりは撮れません。
これは、できたら実物で体験していただきたいです。


また来年ね。
来年会うのは次の世代の蛍たち。



記憶の糸

昨日。
1年前に召された同級生の墓参に行ってきました。
わたしのかよっていた高校は、3年間クラス替えがないので、同級生は46人しかいません。
そんな仲間を喪うのはほんとうに寂しいです。

彼の地元に近い板橋の東京大仏さんのお寺に、代々のお墓がありました。
少人数ではありましたが、集まって墓参できてよかったです。

大学の同窓会のときにも書きましたが、当時親しく会話をしていなかったのに、今になって深い話ができたりするのは、やはり共通の思い出をたくさん持っているからなんだろうな、と思います。
あの頃乗っていた地下鉄、誰かの出身中学、部活の試合帰りに歩いた盛り場、当時と同じものはないのだけど、それはそこにある。

時を超えて、共にある。


肉体は向こうにいってしまっても、彼の記憶を持つわたしたちがいる限り、彼の存在は消えることなくここにある。

昨日はそれを強く感じました。



初夏?の神様ロード(お宿編)

書こうとして気づきました。
お宿そのものの写真がいっこもない…。

気をとりなおして。

津の奥の方、元は久居市だったところですが、そこには温泉があります。
美人の湯といわれる榊原温泉です。
伊勢からも鈴鹿あたりからも車で1時間ちょいくらいで来られるので、奥座敷と呼んでもよさげなロケーションですが、そういうキャッチコピーを聞いたことがありません。
今回はそこにお宿を取りました。

榊原温泉白雲荘

ええ、温泉旅館で贅沢!ではなくて、上のリンクのトップページに出てる『ぱちぱちはくしゅぷらん』でございます。
これだよこれ、と盛り上がりまして、予約しましたの。

温泉の中心街から少し離れた小高い丘の上の一軒宿。
ザ・昭和の宿!的なとこです。
バブルの頃はきっと観光バスの団体さんもたくさんおみえだったでしょう、増築に増築を重ねた様子がうかがえます。

いつもニコニコ現金払いのぱちぱちの一行は、いちばん古い本館に案内されました。
窓からの景色。



見渡す限りの緑に包まれて、日頃新宿の超高層ビルで閉じ込められた陰鬱な気持ちは、すっかりどこかへ飛んでいきました。
泊まり客も少なく、お食事前に行ったお風呂は貸切りでしたし。

そして、懸案事項の晩ごはん。
激安プランのお食事だから、ちょっとしかないんじゃね?と心配するも。



確かに、正規でお泊まり(と思われる)のかたがたに比べたら、若干色合いが異なっておりましたが、これだけ出していただけたらじゅうぶんです。
少なくとも、50代のグループなら、大満足お腹いっぱい。

部屋食でなかったり、廊下の電球ががばっと減らされてたり、露天風呂が壊れてたり、部屋のシャワーから湯が出なかったり、蛍がまだ出てなかったり、まあいろいろあげればあがりますが、別にそんなのどうでもいいです、私たちには。
豊かな自然に包まれて、良いお湯と美味しいご飯、ゆっくりと語り合える時間があれば、お布団がセルフのぱちぱちで満ち足りてます。
Wi-Fi も途切れ途切れながら飛んでたし。

はしゃぐ50代、23時前に沈没。

朝。年寄りは早起き。
早寝のせいもあるけど、絶対それだけじゃないよ(笑)
お風呂が6時からでまだ1時間もあるので、二度寝しようとしたのだけど、寝られない!で、またしゃべる。
今日の予定も決めずにしゃべる。
お風呂は、男女が入れ替わって、大きいほうへ。そして、ぶっ壊れてる露天風呂を見て、非常に残念だと思いました。景色最高だったのに~。

朝ごはん。



朝からこんなにいっぱい食べることないので、時間かかっちゃった。
そして、食べてる間も予定も考えてない。
いざ出かける段になって初めて誰かが言い出すのです。
「今日、どこ行く?」
誰も何も考えてないのよね、というか、もしかしたらわたしの方がよく知ってるのかも。
案の定、頼られました。
「どこかいいとこない?あんまり遠くなくて。」
なぜ、東京都民に三重県の案内をさせるのだ…。

結局、松阪市の奥の方、香肌というとこに行って香肌茶を買い込み、津に戻ってお昼ご飯食べて、そのまま北上して手頃なとこで解散しました。
うん、なかなか面白い旅路でしたよ。

わたしが三重で遊んでると、志摩在の友人が「三重ってる」と言うので、使うことにしました。
来月も三重る予定です。ぷぷぷ。




初夏?の神様ロード(ちゃんと神様編)

二見浦の駅から車で浜の方向へ。
擦れ違うのがやっとの細い道を行くとそこに。



『みしおどの』と読みます。

神宮の御塩

現地では読み方わからなくて、み?お?でん?どの?とうだうだ。その場でググれよ、と思うでしょ?
でも、あえて調べませんでした。名称がわからなくても、その場を流れている氣を感じとることはできるからです。

いくつかの建物が、森の中に点在しています。
神様が祀られているわけではないので、お賽銭箱もありませんし、屋根も神宮の御造りではありません。
でも、日々お掃除にも来ておられるようで、きれいな掃き目がすべての道に残されています。
奥まで行くと、汲み入れ所と焼き場が並んでいました。そのすぐ向こうは海です。



ここから外宮さんまで塩の道が続いています。
調べが甘かったので、御塩田には行き損ねてしまいました。またいつか。

というわけで、次は当然外宮さんです。
が、そのまえに、前回夜でよく見えなかった、河崎町の河邊七種神社再訪。
明るいところで見ると、やはりとても立派なお社です。いろんな神様が祀られて、お稲荷さんもご一緒で、地域に愛されてるんだろうなぁと思いました。

そして、塩の道をたどって、外宮さんへ。
眠そうな笑智号さんが迎えてくれます。



正宮、別宮三宮、下御井とお参りして、今回は初めてのお社へ。
以前、友人から、外宮さんの域内にあるお稲荷さんは鳥居が神明で変わってるよ。って聞いていたので、そこへ。
これもうろ覚えだったので、門衛さんに教えてもらいました。
あこねさんと呼ばれているそうです。
鳥居は確かに神明型だし、なにより朱塗りじゃなくて白木です。
そんなお稲荷さん初めて見た。

ご神木が杉と楠の向かい合わせで、これまた風変わり。
残念ながら、ご朱印は午前中でないといただけないそうです。次回だね。

塩の神様ロードを完走したので、今宵のお宿へ!

続く。





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