ラジオアクティブラビリンス



放射線像 という写真展の会場スタッフとして、4時間ほど、写真をみに来てくださったかたがたとお話する時間を持ちました。

会場が駅ナカのギャラリーだったこともあり、3日間で400名を超える入場者がありました。
おそらくかなりの割合で、通りすがりのかたがいらっしゃるものと感じています。


初めからこの展示会を目的としてご来場のかたと、通りすがりで入っていらしたかたでは、見方がずいぶん違いました。
ギャラリーをめざしていらしたかたは、順路に従ってゆっくりと、キャプションもすべて読んで進んでいきます。

通りすがりのかたの中には、さらっと写真だけ見て、どれかの写真の前で立ち止まり、食い入るように見つめて…。
逃げるように立ち去ってしまうかたもあれば、もう一度最初に戻ってキャプションを読み直して、全ての写真をみるかたも。

わたしがお声かけしたり、あるいは質問をお受けしたかた、数名ですが、みなさん通りすがりでした。
写真の技法、被写体の由来、知る限りの知識で簡単におこたえしました。

そのなかの会話を紹介します。
これがわたしのスタンスのすべてだからです。

客「この展覧会の目的はなに?怖がらせること?」
私「いいえ、事実を見ていただくことです。」
客「怖くないの?」
私「怖いですか?」
客「安全なんじゃないの?」
私「怖いか怖くないか、安全か安全じゃないか。決めるのは私たちではなく、ご覧になったかたご自身です。」
客「医学的見地からどうという裏付けがないじゃないか。」
私「私たちは医者ではありませんし、そのようなデータは持っていません。見えない匂わない放射性物質が、このような形で映像になり、みなさんにご覧いただける。そのことを知っていただきたいのです。」
客「怖くないの?」
私「怖いかたも怖くないかたもいらっしゃいますよ。」


初めてご覧になるかたは、被写体の採集地やその状況に仰天することが多いようです。
そして、迷います。現状はどうなっているのか。なぜ、こうなっているのか。

迷ってください。
迷わなければ、考えることもなく、流されるだけです。
知らないことを知り、持っている知識との連結をしてください。


わたしたちグループの放射線像リレー展、最後の会場は千葉県市川市本八幡で、17日~19日です。


●千葉 6/17(金)~6/19(日)
 ギャラリー「空」 JR本八幡駅  徒歩8分
 展示時間 6/17(金)~6/19(日) 11:00~18:00

場所詳細はこちら


この記事のタイトルを、朝書いていた当初はコンタミラビリンスとしていたのですが、少し考えて今のタイトルに修正しました。

どっちがいいか、いまだに迷ってるわたしもラビリンスの住人です。
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見えないものを見る

オカルトとかスピじゃありません。



最初に企画した、横浜での展示が昨日終わりました。
このあと、埼玉→東京→千葉と続きます。

放射線像とは、オートラジオグラフィーという手法で、放射性物質に汚染されたものを可視化したものです。

放射線像ホームページ

企画した友人たちとも何度も話をしましたが、見えないから見過ごす、いや、見えないからなかったことにしている、のが、今現在首都圏で暮らす人々なんじゃないかと。

おまえだって暮らしているじゃないか、と言われたら、そのとおりなのですが。
でも、氣にしているからこそ、食べ物を選んだり、少しでも排出の助けになりそうなものを摂取し、どんな場所に溜まりやすいのかを調べ。

それでも。
いったん汚染されたものは、なくならない。
除染、というのは、なくすることではなくて、そこから除けるだけで、他所に移しているだけなのです。

では、実際、生活の場にあるものどもが、どのような状況になっているのか。

それをここで確かめていただきたいと思います。

【各会場展示日時のお知らせ】

会場によって展示時間が異なります。ご確認の上、お越しください。

●埼玉 6/3(金)~6/5(日)
 スギタホール 
 JR蕨駅 徒歩2分
 展示時間 6/3(金) 12:00~17:00
      6/4(土) 10:00~17:00
      6/5(日) 10:00~15:30

●東京 6/10(金)~6/12(日)
 ギャラリー「アクロス」 
 京王電鉄井の頭線 久我山駅構内
 展示時間 6/10(金) 12:00~20:00
      6/11(土) 10:00~20:00
      6/12(日) 10:00~19:00

●千葉 6/17(金)~6/19(日)
 ギャラリー「空」 
 JR本八幡駅  徒歩8分
 展示時間 6/17(金)~6/19(日) 11:00~18:00

詳しい場所はこちらをご覧ください。

放射線像リレー展示


私は6月12日午後、東京会場にいます。
お話しましょう。
知っていること、知らないこと。


他の日時、会場にも、仲間がいつもいます。
お待ちしています。




昨日まで、ここに写真がありました。
多くの方に見ていただき、写真たちは次の埼玉へと旅立ちました。
見てくださったかたの想いと共に。
きっと最後の日、写真は最初よりも重く、でも、より輝きを放つものになっているのではないかと思うのです。
『これが事実だ』と。

『標的の村』をみてきました。

友人が主催した自主上映会。
当日スタッフとして、参加しました。

舞台は、沖縄本島北部の東村、高江地区。
ぐるりと周囲を米軍の演習場に囲まれています。
ここに今、新たなヘリパッドが複数建設を強行されようとしています。いや、一ヶ所はすでに完成しました。ここは最も民家に近く、わずか400メートルしか離れていません。そして、すべてが完成すると、先行完成したヘリパッドには年間1,200機もの離着陸が実行されようというのです。
人として、これ、我慢できるものだと思われますか?
あたしは無理です。


ゴールデンウィークに沖縄を訪ねたとき、友人宅には高江地区の人々のつくったパンフレットがありました。
高江までは、那覇から約3時間かかります。人目に触れない、だから、標的にされたのだ。と、そのときは映画のタイトルの意味をそのように解釈していました。

違う。
ここはアメリカ占領時に、『ベトナム村』として扱われました。
生きた人間の住むベトナムの村、という想定で、まるごと訓練の標的とされたのです。
ええ、そうです。住民まるごと。
実弾を打ち込まなかっただけです。

なんということ。
沖縄はずうっと戦争のまんまだった。
今でも。
国は高江の住民を守るどころか、SLAPP 裁判を起こして、住民を訴えています。わずか7歳の少女まで。

県内では、県民同士が対立するように仕向けられています。



国を守るために沖縄に基地が必要?
では、一度でいい、基地のフェンスの長さを見てみるといい。
沖縄自動車道を走って、道のこっちと向こうがどんなに違うか見てみるといい。
朝、弾着の音で目覚めてみるといい。

嫌なものはいや、と言っていいはずだ。

今の日本では、反対するなら対案を出せ、とすぐ言われるけど、対案や理由がなかったらいやだと言ってはいけないの?

嫌いな食べ物を食べないのに、代わりにこれ食べるから許してって言わなきゃだめ?
つきあうのがいやになった彼氏と別れるのに、いやなもんはいやなのよ、生理的にもう無理なのよじゃだめ?明確な理由は必要?(まあだいたい理由はあるけどね、マザコンがいやとか、箸が下手とか、服の好みが合わないとか、etc etc)

そこで暮らせなくなるから、って理由にならないの?

人としての穏やかな暮らしを望むことが、なぜ国から訴えられるのだろう。

理不尽と不条理からこの映画はできています。

安保賛成でも反対でも、まずそれはいったん脇にのけて、見てください。
その上で、沖縄の現実を。
報道されることのない現実を見てください。

この映画と、続編の『戦場ぬ止み』は、すべての日本国民が見るべきものだと思います。

私は明日、『戦場ぬ止み』をみてきます。


写真は、昨日の上映会でみなさんからいただいたメッセージです。





針金の先にあるもの。

先週の金曜日に、下北沢のちっちゃな画廊に行ってきました。
見てきたのはこれです。

針金アート個展

ケンちゃん、優しい声と語りなんだけど、作品には怒りがこめられていた。

横顔の子どもたちを見た瞬間、涙がとまらなかった。


人柱式鉄器。
この作品には笑えるエピソードがあって、ケンちゃんが語ってくれた。
家で製作したあと、搬出しようとしたら出られなかった…orz
でしかたなく分解できるように切断したって。
IKEAの家具かよ(笑)
サイズはきっちり20分の1だそうだ。
中に詰められたタイベックが哀しい。

タイベックは、放射線防護の目的じゃなくて、放射性塵の付着を防ぐものですからね、間違えないでね。


このケンちゃんがいて、マコちゃんはがんばれるんやなぁ。

おしどり、頼むで!

崎山比早子先生のお話しを聞きました

表参道から、猛ダッシュで地元に戻りました。

行先は聖蹟桜ヶ丘の公民館。
今日から3回シリーズの連続講座を受講することにしたのです。
タイトルは、放射能汚染と女性・子ども。
多摩市の女性センター事業なので、女性とか子どもとか入れなきゃならんのだが、
ほんとは全市民対象だよなぁ、と思いながら。
でも、会場についてみたら、ちゃんと男性もいらしたよ。


崎山先生は、放医研にいらしたかたなので、被曝に関してほんとうによくご存知のかた。
その先生が、たんたんと福島とチェルノブイリの現状を語って下さいました。

事故調にも参加していらしたので、そのことも。
期間が短く、力不足だったと嘆いておられました。

半月前の小出助教とは異なり、原子力そのものを使う技術者ではない立場のかたが、
原子力の被害を語るのは、別の意味の怖さがありました。



隣の席で、幼い女の子を抱き締めて話を聞いていた若いお母さんが、講演終了後に、
「おかあさん、すごいお話しをきいちゃったよ~、これからどうしたらいいんだろうね~」
と途方に暮れたように女の子に話しかけていました。
ので、とりあえずわたしも話してみました。
「まず、原発止めたいって意思表示を、明日の投票にこめてみませんか」
と。
彼女はうなずきました。


内部被曝は、これからもずっと考え続けなきゃいけない問題です。
なぜそうなってしまったか。
事故が起きたからです。
では、今後どうするのか。

ひとりひとりがそれをしっかり考えて、
明日は自分の権利を行使する。
なにもしないうちに諦めてしまってはいけない。

あと8時間ほどで、日本の将来の舵取りを左右する選挙が始まります。
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たまねぎです。
ゆる~く生きてます。
好きなものがたくさんあります。

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